2023年11月。
私は毎年紅葉シーズンになるとどこかしらの紅葉スポットに行くのですが、去年は前々から気になっていた黒部峡谷に行くことにしました。
黒部峡谷とは?
飛騨山脈北部を立山連峰と後立山連峰に分断する大規模な峡谷で、国の特別天然記念物(天然保護区域)及び特別名勝に指定されています。
あの黒部ダムで有名な黒部です。
黒部市街からは富山地方鉄道に乗車した後、宇奈月温泉駅で黒部峡谷鉄道に乗り換えて終着駅まで向かいます。
今回はその黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗車し、終点の欅平駅まで乗車しました。
そこにたどり着くまでの車窓がとても素晴らしかったので共有します。
黒部峡谷鉄道の始発駅、宇奈月駅
始発駅である宇奈月駅は温泉地である宇奈月温泉にあり、富山地方鉄道の宇奈月温泉駅から徒歩5分くらいで到着します。
手前に見えるのが黒部峡谷鉄道の線路、奥に見えるのが旧山彦橋です。
旧山彦橋ということは新山彦橋もあるのか?ですが、旧山彦橋の上から見える美しい橋こそが新山彦橋です。
現在はこの橋を黒部峡谷鉄道が通っています。タイミングが良ければトロッコとの撮影も出来ますよ。
反対側の景色も美しいです。
いざ!トロッコ乗車!
事前にネット予約していたチケットを発券します。
運賃は往復で3960円です。最初は高いと思いましたが、観光列車と考えれば悪くありません。
今回はトロッコ列車に乗りましたが、追加料金を支払えば電車のような窓付きの車両に乗ることも出来ます。写真を取りたいなら窓のないトロッコ列車の方が良いと思いますが、防寒対策を怠ってしまった方や、お子さんがいる方、高所恐怖症の方は窓付きの車両を買われたほうが良いと思います。
所々で駅がありますが、大半は降りることが出来ません。元々この路線は黒部ダム建設の際の資材運びに使われた線路とのことですが、現在は関西電力の関係者が頻繁に乗車しているようです。
所々設けられている降りられない駅は関西電力の関係者しか乗降が出来ないということですね。
また、単線の為、反対方向に走る列車と頻繁に行き違いを行います。
こういうカーブから見る列車って良いですよね...
黒部川に沿って走るのですが、見てくださいよこの青い川!
列車は黒薙駅に到着。ここは一般人でも乗降ができる駅です。
欅平駅方面には青い橋がかかっています。駅のカーブの先に見える橋...良いですよね。
ちなみに、トロッコ乗車中は女優の室井滋さんが車内放送で観光案内をしてくれます。
アナウンスで知ったのですが、富山県出身なんですね。
黒部峡谷鉄道の終着:欅平駅
欅平駅に到着です。乗車時間は1時間半くらいでした。
車が通れる道も無いですし、秘境感満載です。
奥鐘橋。
人喰岩。岩がえぐれてます。
秘湯、名剣温泉へ!
名剣温泉にやってきました。
浴槽は露天の1つだけですが、こういったところでは珍しくシャンプーとボディソープが常備されていたのには驚きました。
お湯は少々熱めで若干硫黄の香りがします。
感想
とても充実した休日を過ごすことが出来ました。欅平駅周辺の観光地も素晴らしいのですが、何より黒部峡谷鉄道が素晴らしかったですね。1時間以上の移動をここまで楽しめたのは初めてかもしれません。
初めは往復3960円は高いなぁと感じていたのですが、それ以上の価値があるように感じました。
かなり山の奥にあって行きづらさを感じるかも知れませんが、途中の宇奈月温泉までは東京駅からなら乗り換え1回で行けますし、3時間ほどで行くことが出来ますので十分日帰り圏内かと思います。
冬は黒部峡谷鉄道自体が運休するので欅平まではいけませんが、宇奈月温泉自体もとても素晴らしいところなので東京からの日帰り温泉としても利用してみてはいかがでしょうか。